児島徳夫コラム:有機無農薬農法にまつわるアレコレを語る Part2

児島徳夫コラム3

「会津農書」を核にして会津農業のブランド化を目指す 1)世界農業遺産申請プロジェクトの始動

国連食糧農業機関 (FAO)のホームページ英語版より(http://www.fao.org/giahs/giahs-home/en/

児島 高齢化・人口減少、地域経済の衰退、原発事故、TTP・・・マイナス札しか見つからない会津の農業を蘇らせる起死回生の策として、この前のコラムでもお話しした『会津農書』が使えないか、『会津農書』で会津農業をブランド化し高い付加価値のあるものにしていけないか、そう思い至って、去年(2015)からいろいろと動いています。

 <河北新報の記事「『会津農書』基盤 世界農業遺産へ」>
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151228_63048.html

 <関連リンク>「無」の会がめざす農業とは (児島コラムPart1より)
http://soramai.jp/column/column_07.html

 国連の食糧農業機関 (FAO)が認定する世界農業遺産(GIAHS ジアス)という制度があります。どんな制度かっていうと、ユネスコの世界遺産とはまた別の制度で、農水省のサイトの説明を引用しておきましょう。

 「世界農業遺産(GIAHS)とは、伝統的な農業・農法を核として、生物多様性、優れた景観 等が一体となって保全・活用される世界的に重要な農業システムを、国連食糧農業機関 (FAO)が認定するものです。協議会等からFAOへの申請に基づき、概ね2年に1回、FAO による認定が行われています。」(http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/pdf/tetuduki_hontai.pdf

 日本でもすでに遺産登録された地域がいくつかあります。詳しくは、以下のリンク先でご覧になってください。

 <FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan>
http://www.fao.org/japan/jp/

 <外務省のホームページより>
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/fao/

 <農林水産省のホームページより>
http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1.html

 <ウィキペディア「世界重要農業遺産システム」>
https://ja.wikipedia.org/wiki/世界重要農業遺産システム

 この世界農業遺産に「『会津農書』に基づき脈々と営まれている循環型農業」を認定申請し、それを起爆剤にして、会津農業のブランド化と地域振興を図っていくことを考えています。
 このわたしたちのコンセプトの野心的なところは、滅びゆくものを保存してそのまま後世に伝えていこうというものではない点にあります。大半の世界農業遺産はそういう趣旨で認定されたものなわけですが、わたしたちのコンセプトは違います。

 『会津農書』に基づき脈々と営まれている循環型農業とは、太古からの農業技術を科学的に検証しまとめられた『会津農書』の精神を引き継ぎ未来へ手渡す農業システムである。

 つまり、江戸時代の地域循環型農業=『会津農書』の精神のルネッサンスなんですね。保存じゃなくて、現代科学の知見も加えて復興させるわけです。会津の自然・環境・景観、人々の生活と伝統文化、そして農業を中心とした様々の地域産業が一体となって循環型農業社会を構成しているというイメージです。

 想像してみてください。そんな地域って、いまの日本には存在しないでしょう?
 「未来へ手渡す農業システム」というところが要です、それを目指していこうと考えています。(つづく)


ただいま構想中...